いえつく2@バリ 総括その1:設計編(VILLA SCENE)

Villa Sceneの建築構成は、リビングルームと2つのベッドルームすべてが庭に面するような配置計画としました。


▲平面図のダウンロード

そのためには、長めの間口が必要なので、敷地の長辺方向を生かした庭を確保することとしました。リビングルームは半屋外的で開放的な空間とし、2つのベッドルームはリビングを挟んで、両側に配置しているので、2室間のプライバシーが確保されます。


▲真ん中がリビング、左右がベットルーム

リビングルームの正面の塀に150インチのスクリーンを配置し、その間に3m x 9mのプールを設けています。ベッドルームからも庭やスクリーンが見え、また、背後には坪庭的なつくりのアウトバスが配置されていますので、どこからでも外部空間が感じられるような空間としました。


▲プール越しのスクリーン


▲リビング

Villaは全体的にミニマルなデザインですが、使用した石材、木材、植栽計画はバリの至る所で目にすることのできる、親しみある素材です。また、Villa内の家具、ロゴ、小物類、オフホワイトとブルーを基本としたアメニティ計画、レリーフなど、細部に至るまでトータルで「いえつくプロデュース」としました。


▲小物類の差し色はこの水色で統一


▲Villaのロゴ

Villa Sceneでは、なるべく庭を主役とした、庭が広く感じられる計画としました。バリは直射日光を避けると湿度が低く、外がとても気持ちが良いから。バレ(バリの東屋)、パーゴラの下、バルコニー、リビングルーム、プールサイド、どこでのんびりしても気持ちが良いようにと。


▲パーゴラ

このVillaでの音響もデザインしました。少し技術的な話をすると、開放的なリビングルームは床壁天井で平行面を構成せず、メガホン状の空間を形成しています。これによってフラッターエコーという音の残響現象を回避し、迫力あるクリアなサラウンドが楽しめます。自分で持ってきたDVDを見たり、バリで撮った自分の写真を大画面でスライドショーしたりと、使い方はいろいろです。


▲リビングの断面デザイン

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