3月は、2月末に決まった方向性でひたすら基本設計。1/50模型を作製したり、与件や制限を確認したり・・・。そんでスケッチ描く。使いたい石の名前、木の名前、コストや工法など、わからないことをリスト化。Jokoには現地の石屋を回ってもらい、仕上げの石をレポートしてもらった。3末にはJokoが石の写真をたくさん送ってきてくれた。
とはいえ、石の名前は分からないし、微妙な素材感、艶、色は当然ながら、わからない。そして、重要なコストもわからなくって悶絶。木材の種類もわからないし、外部の木仕上げのコーティング剤は? インフラはどうなってる? 天井ダクト隠ぺいの換気は一般的・・・? 既存擁壁の扱いは?などなど、わからないことが目白押し。とにかく一つ一つクリアするしかねー。追い打ちをかけるように大事なことに気づく。分かっていたけど・・。
「そもそも実施図書くならば、英語じゃん・・・」当然なんだけどね。
▲英語での図面作成・・・
・ちりって英語で何?
・見つけ寸法ってどう英語に訳す?
・上枠、下枠って?
・目地って、GAP?それともJOINT?
・せき板存置期間ってどう言うの?
・もうチョイ、かすれた感じで、艶を抑えて。木目は見えるようにね!なんて言う細かいニュアンスどうしたら伝えられる?
うーん・・・。そもそも、僕らがこのヴィラの設計に携わる、大きな原動力とモチベーションは単純に「楽しそうだから」にある。僕らがデザインにこだわって、バリにヴィラをプロデュースできるなんて、「何て素敵なことだろう!!完成したら友達や家族と最低でも年3回は行きたいなーっ。バリはいいとこだー。僕らバリにも拠点あるぜい!」ってところなんです。だから、そもそも、僕らのデザインやこだわりが反映されないならば、このプロジェクトには参加していない。
なんてことを考えていたので、僕らのこだわりを現地で反映できる方法を画策しました。そして、現地で現場監理をしてくださる日本人の方がいないか、本気で探してました。実施設計も含めて委託するか?現場監理委託にするか・・・。いろいろ悩みます。そして、3月も終わりに近づき、僕らはある一人の 日本人と連絡が取れました。繋いでくれたのはインターネットです。